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任天堂の株主総会に行ってきた2024

2024年6月27日、任天堂の株主総会がありました。
その様子を紹介します。

任天堂株式会社第84期定時株主総会の様子

みやこめっせ
会場は去年に引き続き「京都市勧業館みやこめっせ」
......オタク的には同人即売会のイメージが強い会場ですね。
近くに平安神宮、京都市動物園(ヤブイヌがかわいい)、京セラ博物館、京都国立近代美術館などがあるので、総会後も満喫できます。

出席票
手荷物検査の後に議決権行使書を参加票と引き換えて入場です。
参加票は質問希望時に掲げる札の役割も有しており、蛍光ピンク蛍光グリーンイエローの3色があります。
この中ではイエローがスーパーマリオブラザーズのカセットやディスクシステムのディスクカードの色に近い感じなのでおすすめです。
時点で蛍光ピンクかな?マリオUSA感あるので。
選べるものではありませんが。

綾鷹
綾鷹がもらえました。
にごりは旨み

任天堂株主総会の質問

報告事項、議案の説明が終わると質問タイム。
その中からいくつかピックアップして紹介します。

こちらはメモをもとに書いているので正確なものではないことにご注意ください。
後日オフィシャルなものが出るらしいよ。

目が見えない人でもプレイできるゲームが任天堂から出ると嬉しい。また、視覚障害者向けの取り組みがあれば教えて欲しい。

→この場で具体的な取り組みを申し上げることはできないが、多くの方に遊んでいただきたいと常に考えている。視覚障がいの方のみでなく様々な方に遊んでいただけるよう努力していきたい。

新ハードの転売対策はどのようにおこなうのか。

→昨年、一昨年は部品の不足で思うようにハードを製造できなかったが現在は解消されている。後継機種の供給タイミングは申し上げていないが、現時点では部材の不足等が生産に大きな影響を与えるとは考えていない。
したがって、転売対策としては需要を満たせるような量の生産が最重要だと考える。また、それ以外にも販売の工夫で対策はないかと法律の許す範囲内で研究を進めていきたい。

インディーゲームについて。Swichで行っている施策など現時点での距離感が適切だと思っているのか、今後より積極的に行うのか教えて欲しい。

→SwichではUnityなどインディーゲームの開発者が慣れ親しんだものも用意し、多くの新規開発者に利用いただいている。また、ホームページなどでの紹介も行い、開発、販売の両面から魅力的な場になるよう継続的な活動を行なってきた。これからもハードの魅力を高めるためにインディーゲームも必要不可欠と考えるため、このような活動を継続、強化していきたい。

AIへの取り組みを行なっているか

→敵の動きなど、ゲームの開発とAIは元々近いと考えている。昨今話題の生成AIはよりクリエイティブなことにも使われているが、知的財産などへの問題もあると認識。常に柔軟な姿勢で対応しつつもゲームの価値を高めてお客様へ届けていきたい。

ファミコン40周年について。ホームページの開設、Swichソフト「ファミコン世界大会」の発売など行なっているが他にも展開はあるか。ファミコンはIPとしてこれだけではもったいない気がする。

→ホームページの公開、Swichでのタイトル配信、YouTubeでの番組などを行っており、SNSなどを中心にファミコンに関する思い出を語っていただけていることを非常にありがたく思っている。多くの方にファミコンのことを思い出してもらったり、新しいお客様にファミコンゲームに触れてもらうなど長期的な企業価値の向上につながると思っているので、古い商品についても大切にしていきたい。

ソフトのラインナップがマリオやゼルダなど定番ばかりで新しいIPが生み出せていないのでは。

→まずは現状ラインナップの映像をご覧ください。
(前回のニンダイを編集した映像)
新しい試み、遊びを試せるソフトをいくつも出している。これからも開発一同色々考えているのでご期待ください。

これからの展望を教えて欲しい。NVIDIAとの関わりやテーマパークに関してなど。

→NVIDIAとはSwitchのチップやソフトウェア開発を行なった。様々な技術サポートを受けるなどそういった関係。

宇治にニンテンドーミュージアムという歴代商品を展示する場所を作っている。ここ数年ゲーム機では世界中の人たちにリーチするのは限界があると思い、モバイル、テーマパーク、映画などゲーム機以外で任天堂を知ってもらう展開を10年ほど前から行い手応えを感じてきたところ。今度USJにドンキーコングエリアがオープンし、来年にはフロリダにパークが展開予定。これらは世界中の人に任天堂を選んでもらう理由をつくるため。付加価値を作り、家族にとって必要なブランドだと思われることを続けていきたい。

スーパーマリオブラザーズワンダーが10年ぶりのスーパーマリオシリーズとなったように開発が長期化している。
IPの若年層への認知的にも、もっと短いスパンでコンスタントに出せるようにした方がいいのではないか。

→現状ゲームの開発期間の長期化、高度化は避けられない。それに対して要員の補充や投資などは行っている。

開発環境もゲーム機が新しくなるにつれて良くなっているというのもあるので、徐々に縮められる努力はできていると思う。短期で面白いゲームも狙って作っていきたい。

マリオワンダーは出来上がってみて、前作から10年もかかっちゃったなと改めて思った。ただその間にも様々なマリオに関するソフトは出していた。我々はまず遊びから考えている。時間がかかる場合もあるし、短期の企画も考えているのでご期待ください。

ゲームミュージックについて。過去にクラブニンテンドーにてサントラの配布などがあったり、最近ではゼルダのサントラを出したりしているが、サブスクや独自のサービスなどで配信する予定はないか。

→ゲーム音楽は多くの方が愛着を持っているように感じる。これからもIP人口拡大のため音楽も価値のあるものと考えている。お客様が喜んでいただけるよう検討していきたい。

熱心なファンの質問が多数

今年もファンによる質問が多数ありました。
新ハードも楽しみですね。
来年はミュージアムと合わせて観光できるといいな。

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anan

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