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電動車いすJOYカートで巡る、秋葉原観光ツアー

世界各地でバリアフリー化が進む中、日本でもその重要性を説き、各自治体が力を入れて取り組んでいます。
とは言え、まだまだ歩行困難な方に対しての意識は低いのも事実。
社会的な問題を提起しつつも、秋葉原の観光を行える素晴らしいイベントが開催されました。

ということで今回は、電動車いすJOYカートで巡る秋葉原ツアーの様子をお届けします。

JOYカートとは?

折り畳み式の電動車いすJOYカート。
バッテリー駆動型の走行機器となり、分類は車いすとなっています。
車いすということで、福祉用具の購入ということで補助金を使用することもできます。
施設内走行も可能となっており、シニアカーと言われる電動カートとは様々な違いもあります。
また、速度制限もかかっており、MAXのスピードでも6km/hとなっています。

詳しくはJOYカート公式サイトからご確認ください。

秋葉原JOYカートツアー

2024年9月29日
秋葉原駅前に設置されたゼロボックス前よりツアーを開始いたしました。
台数制限の関係上、参加人数には上限が設定されていました。

今回は外神田メイド協会から萌乃めろさんが先導ガイドとして参加していました。

この日は歩行者天国内を走行する予定でしたが、生憎の開催中止。
日曜日ということっもあってかなり人が多いですね。

オノデン前に移動。
こちらも人通りが多いです。

ジャンク通りへ
ここもかなり人が多いです。
歩行者天国が開催されていたらある程度は緩和されますが、車いすが走行するにはかなり大変そうです。

電動車いす、通常の車いすに対しての意識として…

今回、JOYカートでの秋葉原観光を取材させて頂きました。
周りから聞こえてくる声として
「マリオカート」「邪魔」「人がいない所を走って欲しい」
という部分が多かったです。

これは
・車いすであることを認識されていない
・カート式の何かに乗っていると遊んでいるように見られる
・車いす側の人間が配慮してる比率が高い
のかなと感じています。

あと、意外と秋葉原は車いすで走行するには適していなさすぎとも感じました。
以前、JOYカートで秋葉原内を走行をさせてもらったことがあるのですが、まぁちょっと走行しにくいですね。
そう簡単にバリアフリー化ができないのは理解した上で書きますが
・段差がエグイ
※しかも角度がバラバラ
・一人で入れる施設が無さすぎる
※新しい建物でギリギリ入れる感じ
・どこもかしこも狭いので、そもそも車いす使用者にやさしくない
※お店の中まで入るのすら難しい
と、特に感じました。

電動車いすのツアーに参加する意味と意義

こちらのツアー、秋葉原観光するという内容となっていますが、その内容とは裏腹に色々と考えさせられるテーマが内包していると思います。
秋葉原がいかに車いす走行に適していないのか、健常者という立場でどれだけ歩行困難者の事を考えていられたのか、自分自身がぱっと見の姿だけで相手を判断していないか(実は内部的に不全機能があって歩行が困難ではないか等)、40分程度のツアーで様々なことを考えさせられる内容となっています。
特に注目したいのが、目線が低くなることで人通りの多い所だと先が見えない恐怖が出てきます。
普段通りの生活をしていたら気付かないことですが、新たな発見の為にも一度参加してみてはどうでしょうか?

今後も秋葉原でJOYカートツアーは開催続行

直近では10月6日・13日開催が予定されています。
天気が良ければ歩行者天国も開催されるので、今回はとはまた違ったルートが回れる可能性があります。

気になる方は開催日に秋葉原駅前のゼロボックスで募集をしているので、一度行ってみてはいかがでしょうか?

  • この記事を書いた人

あんどーさん

アニメ・ゲーム・プラモ・コスプレ系を中心に、秋葉原・アキバ系のエンタメ記事を執筆していきます。 表の顔として写真撮ったり動画作ったりしています。 『バズらなくても誰かが笑えるものを作りたい!』とかなんとか

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