2023年2月25日土曜日。
DMM.make AKIBAで開催されたヘッドホンアンプ製作のワークショップに行ってきました。
今回はフリスクのケースに入るほどの小柄ヘッドホンアンプの作成。
7時間予定の長丁場! はてさて、ちゃんと製作はできたのでしょうか…?
DMM.make AKIBAとは?
秋葉原駅中央口から徒歩でおよそ1分。
富士ソフトビル12階にDMM.make AKIBAはあります。
今回はワークショップの参加となるので、直接12階まで直行します。
施設内スタッフがいない場合、裏口からの入場になるので間違えないようにしましょう。
ワークショップが開催されるフロアには様々な製作物が展示されています。
特に気になったのはこちらの「ヒカリ」ちゃん。
音声入力に対応しており、声をかけることで様々な情報を調べることができます。
この他にもサイバーひな壇やLEDアクリル板などが展示されていました。
こういった光り物系とかは大好物です。
〒101-0022 東京都千代田区神田練塀町3 富士ソフト秋葉原ビル
24時間営業
FRISK風ヘッドホンアンプを作る
今回のワークショップ参加者は3名。
使用する工具や材料なども考え、3名がギリギリかな?とのこと。
5名で開催したときもあったらしいが、結構大変だったらしいですね。
フリスクの箱を再利用したヘッドホンアンプとなるので、ポケットに入るほど小型のものが完成品となります。
もちろん、市販されているフリスクのケースを加工する必要があるのですが、そこまで難しい加工はありませんでした。
作製例。
いくつかバージョンがあるらしいです。
外箱の加工
午前中は外箱の加工を中心に行いました。
まずは音声データを入力するインプット穴、音を出力するアウトプット穴、そしてボリュームノブを取り付けるための穴加工を行います。
穴あけ加工にはドリルを使用します。
まず、穴開け位置がわかるようにテンプレートにはめ込んでから2.5mmのドリルで穴開け。
穴を開けたらリーマーで穴径を大きくしていきます。
見ての通りフリスクの箱は小型なので、壊さないように慎重に穴を拡張していきましょう。
次には箱に収まりきらないボリュームノブの逃げ口を作成するための穴あけ。
削りだしされたテンプレートを使用して切り出し位置にマジックでガイドを描きます。
超音波カッターを使用し、ガイドにそって穴を開けていきます。
その後ヤスリを使用して、穴を更に加工していきます。
同時にバリもしっかりと取っていきましょう。
ここまでである程度の外箱加工は完了です。
乾電池の分解
FRISK風ヘッドホンアンプには単6電池を使用します。
単6電池を単品で買うとかなりお値段が高いのですが、四角い9V電池を分解すると単6電池が6本入っています。
コスパ的にもこっちの方がお得なので、9V電池を分解して使用します。
外装をペンチでメリメリっと剥がします。
剥がしたら分解し、プラスマイナスがわかるようにしておきましょう。
ここまでで午前の部が終了。
配線系は午後からの開始となります。
ヘッドホンアンプ用の配線を行う
午後からは基板を使用しての配線となります。
はんだ付けがメインになってきますね。
最初に配られたちっちゃい部品をちっちゃい基板に付けていく作業は中々に難易度が高そうです。
まずははんだ付けの講習から。
大き目の基板には結構はんだ付けしたことありますが、小さければ小さいほど大変ですよねぇ。
フラックスを基板に塗り…
はんだでしっかり接着していきます。
マニュアル通りにパーツを基板に接着していき、途中経過がこんな感じ。
通電のチェック
ある程度組み立てが行えたら、しっかりと組み込みが完了しているかチェックしていきます。
通電のチェックにはテスターを使用。
ちゃんと通電されていればテスターから音が鳴るって寸法です。
とりあえずカチャカチャ配線を行ってテスト実施。
ここまでは問題ありませんでした。
そしたら更にパーツを付け付けしていきます。
ほぼある程度パーツの組み込みが完了したら、次はちゃんと音が出るかのテスト。
これも電源含みガチャガチャとテスト用のオペアンプやボリュームを接続していきます。
この時点では問題なし!
しっかりと音が聞こえました。
オペアンプの作成とケースへの組み込み
ここまで来たら作業も大詰め。
ICチップを基板に乗せ、それをピンヘッダに接続するのですが、とにかく小さくて一番厄介でした。
チップがずれないよう、他の穴をはんだで埋めてしまわないようマスキングテープを使用して固定します。
そして作成したオペアンプを基板に取り付け…配線し、不必要な配線をカット!!
……見た目は綺麗ではありませんが、なんとか完了しています。
合わせてボリューム用の基板も作成し、接着を行っています。
通電確認、音の出力確認が完了したら遂に組み込みの時間!
若干ボリュームノブのクリアランスが悪かったのでちょっとヤスリで調整を行います。
電池と一緒にケースに収納!
これにてFRISK風ヘッドホンアンプの完成です!
未体験からのワークショップ、全行程完了
最後に接続用ケーブルを作成して全ての行程が終了!
サイズからは想像できないほど結構大変な作業でしたが、しっかりとした音が耳に届いた時はかなり感動しました。
しかも、何といっても、音がいい!!
普段からオーディオインターフェース等は使用していますが、音楽を気持ちよく聞くためにヘッドホンアンプの購入を検討していたところ、このようなワークショップで高品質なヘッドホンアンプが入手できたのはまさに僥倖。
しかも自分で作ったものならなおさら…
これでヘッドホンアンプ分の金額をウォークマンに使えるぞー!
と嬉しくなりながら岐路につきました。
小型なのにここまで音質がいいの…本当にいいんですか?
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