秋葉原 食事

秋葉原といえば「ケバブ」。なぜその風潮が生まれたのか?

秋葉原と聞いて、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。電気街、アニメ、アイドル、メイド喫茶…。
そしていつの頃からか、「秋葉原といえばケバブ」と言われるようになっていました。
なぜ、ケバブという中東の屋台料理が秋葉原のイメージと結びついたのでしょうか。

今回は、秋葉原と言えばケバブの背景を探ってみたいと思います。

食べ歩き文化と秋葉原の親和性

ケバブは肉を削いでパン(みたいなもの)にはさむだけで、立ったまま食べられる手軽さがあります。
「食べ歩き文化」との相性は良いと言えるでしょう。
とは言え、他のファーストフードや食べ歩きに適したフードはたくさんあります。
数多くの食品の中で、なぜケバブが選択されたのでしょうか?
秋葉原の飲食店の少なさと、食べ歩き文化の相性が良かったというのもありますが、ケバブの理由とは?

2000年代に広がった「異国情緒」とB級グルメ人気

ここからはあくまで自分の感覚と予想になってくるところですが…

2000年代前半、秋葉原は「オタク文化の聖地」として国内外から観光客が集まり始めました。
ちょうど同じ頃、都内各地でケバブ屋台が増加し、新宿や渋谷と並んで、外国人経営の屋台が秋葉原にも出店するようになりました。
ケバブのボリューム感とリーズナブルな価格は、学生や若者に人気を集めました。
さらに「トルコ人のお兄さんが片言の日本語で売り込んでくる」という異国情緒も、秋葉原の雑多でカオスな雰囲気と見事に融合したのです。
「安い、早い、旨い、ちょっと異国っぽい」そんなケバブの特徴が、秋葉原に集まる人々の感覚とぴったり合っていたのかも知れません。

また、謎の露天商も中東系の人たちが多く、その辺りも何か関係していそうです。

多様性とカオスを象徴する存在


秋葉原という街は、電気街からサブカルチャー、アイドル、メイド喫茶まで、常に新しい文化を飲み込み続けてきました。
そこにさらに中東のストリートフードであるケバブが加わることは、むしろ自然な流れだったのかもしれません。
「アニメの聖地なのに、なぜかケバブ屋台が点在している」このちぐはぐさこそが、秋葉原らしいカオスを象徴しているのではないでしょうか。

今や「食の秋葉原名物」として定着

現在の秋葉原には複数のケバブ店が常設されています。
観光客にとっても「せっかくアキバに来たからケバブを食べよう」という動機づけが働くほど定番の存在となっています。
秋葉原は電気街からサブカルの街へ、さらに観光都市へと変化してきました。
その過程で、ケバブは「街のB級グルメ」として受け入れられ、今では秋葉原文化の一部として定着してると言えます。

秋葉原とケバブが結びついた理由は

屋台文化との親和性
若者に人気のB級グルメとしての魅力
外国人店主のキャラクターや異国情緒
ネットでの拡散効果

といった複数の要素が重なった結果だといえます。
「アキバ=ケバブ」というイメージは、単なる食の話にとどまりません。
常に新しいものを取り込み、雑多でカオスな魅力を放ち続ける秋葉原という街そのものを象徴しているのかも知れません。

  • この記事を書いた人

あんどーさん

アニメ・ゲーム・プラモ・コスプレ系を中心に、秋葉原・アキバ系のエンタメ記事を執筆していきます。 表の顔として写真撮ったり動画作ったりしています。 『バズらなくても誰かが笑えるものを作りたい!』とかなんとか

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