PCを自作・増設しようとしている人にとって、いま一番の悩みどころがメモリの価格です。AIサーバー向け需要の影響で、ここ1年ほどメモリは異例の高値が続いています。
そこで今回は、秋葉原のPCパーツショップを何店舗か回って、店頭のメモリ価格表を実際にチェックしてきました。DDR5・DDR4それぞれの「いまの相場感」と、買うときに気を付けたいポイントをまとめます。
※価格は2026年10月1日時点の店頭表示です。メモリの価格は日々変わるので、購入前には必ず店頭で最新の価格を確認してください。
なぜメモリがここまで高いのか
まずは高騰の背景をざっくりおさらいします。
– AI向けメモリ(HBM)の需要が急増:メモリメーカー各社が、AIサーバー向けの高性能メモリやサーバー用DRAMに生産を振り向けていて、一般PC向けの供給が少なくなっています
– DDR4の生産縮小:DDR4は旧世代の規格ということもあり、メーカー各社が生産を縮小中。そのぶん品薄になりやすい状況です
– 円安:海外からの輸入に頼るPCパーツは、円安の影響も受けやすいです
ある調査では、2025年春ごろの底値と比べて約4〜6.5倍まで値上がりしているとも言われています。
店頭でも「SOLD OUT」の札がずらりと並んでいるお店があり、特に人気の容量・規格は売り切れが目立ちました。メーカーによっては「お一人様1点まで」の購入制限をかけているお店もありました。
DDR5メモリの価格(デスクトップ用)
今の自作PCの主流であるDDR5メモリ。各店で見かけた価格帯は、おおよそ次のとおりです。
16GB×2枚組(合計32GB)
ゲーミングPCで今いちばん選ばれている容量です。
DDR5-6400 | 約79,000〜91,000円
DDR5-6000 | 約76,000〜102,000円
DDR5-4800 | 約60,000円前後
32GB×2枚組(合計64GB)
動画編集や配信もするなら欲しくなる64GB構成は、DDR5-6000で約123,000〜168,000円。DDR5-5600でも16万円台の製品がありました。
メモリだけでミドルクラスのグラボが買えてしまう価格感です。
8GB×2枚組(合計16GB)
一番安い構成でも、DDR5-4800で約40,000円、DDR5-6000〜6400では約50,000〜54,000円ほど。「とりあえず16GBで安く組む」というのも、以前ほど気軽ではなくなっています。
DR4メモリの価格(デスクトップ用)
旧世代のDDR4も、安くはなっていません。
| DDR4-3200 16GB×2枚組(32GB) | 約40,000〜45,000円
| DDR4-3200 8GB×2枚組(16GB) | 約16,000〜20,000円
DDR4は生産縮小の影響で、一時は「DDR5より高い」という逆転現象も話題になりました。9月後半には平均価格が下がる動きも出ていて、8GB×2枚組では特売価格の製品も見かけます。ただ、数年前の相場から考えるとまだまだ高い水準です。
DDR4のPCを増設で延命させたい人は、特売やセールのタイミングを狙うのがよさそうです。
ノートPC用メモリ(SO-DIMM)も要注意
ノートPC用のメモリも値上がりしています。DDR4-3200の8GB1枚で9,000円前後、DDR5-5600の64GBクラスになると14万円台の価格表示もありました。
ノートPCの増設を考えている人は、デスクトップ用と同じく早めに相場をチェックしておくのがおすすめです。
買うときに知っておきたいポイント
価格以外にも、各店を回って気付いたポイントがあります。
– 購入制限がある製品も:人気メーカーのメモリ・SSDには「お一人様1点まで」の制限をかけているお店がありました。まとめ買いしたい人は注意です
– 相性保証サービスを活用:メモリ1枚につき数百円で相性保証を付けられるお店もありました。値段が高い今だからこそ、「認識しなかったらどうしよう」という不安を減らせるのはありがたいです
– CPU・マザーボードとのセット購入:CPUやマザーボードと同時に買うと割引になるお店もありました。新しく組むなら、セットで相談してみる価値はあります
– 注文はメモに番号を書いて渡す方式も:価格表の注文番号を用紙に書いてレジに持っていくスタイルのお店もあります。気になる製品は番号を控えておくとスムーズです
まとめ
実際に秋葉原を回ってみると、DDR5の16GB×2枚組で約8万円前後、DDR4でも32GBで4万円台と、メモリは「高値のまま」が続いていました。
業界では、供給の逼迫が長引くという見方もあり、すぐに大きく値下がりするのは期待しにくそうです。必要なタイミングが来ているなら、RGBなしのシンプルなモデルを選ぶ、相性保証やセット割を活用するなどして、少しでも賢く買うのがおすすめです。
秋葉原なら、何店舗か回って価格を比べられるのが強みです。購入を考えている人は、ぜひ店頭の価格表をチェックしてみてください。






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